石油化学=10月30日~11月3日:エチレンは品薄感台頭も上値重く
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週前半に強含む場面がみられたものの、その後は軟調に推移した。原油相場の動きを映したほか、需要の弱さを受けた。ベンゼンではエチレン設備の稼働率低下で供給は制約を受けているものの、相場を底上げするには至っていない。また、PXは川下のポリエステル繊維が需要期を過ぎたことも弱材料となった。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場では、三井化学が大阪工場に保有するエチレン設備がトラブルのため稼働を停止していると伝えられた。中国の上海石油化学は、保有する2基のエチレン設備のうち1基を11月後半に再開する一方、もう1基は採算悪化を受けて定修期間を延長するもよう。このようにエチレン設備のトラブルや減産が散見されるものの、需要も低迷しており、当週の成約の情報は聞かれず。
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